帯広かわにしの挑戦

帯広かわにしの挑戦

ロボットトラクター4台同時制御実証試験

 10月17日に帯広市基松町の圃場にて、総務省「地域デジタル基盤活用事業」の実証試験として、コンソーシアムのメンバー約30人が見守る中、初めて無人ロボットトラクタの4台同時制御を行いました。
 約2ヘクタールの2つの圃場にロボットトラクターを2台ずつ配置して、それぞれプラウ、ディスク、ロータリー、ポテトプランターによる作業を同時に行いました。4台は長距離無線通信が可能な「Wi-Fi・HaLow」を通して制御され、2つの圃場の中心で作業員1名がトラクタの位置情報や作業進捗が映し出されるタブレットパソコンを確認しながら4台を同時制御しました。
 大きなトラブルもなく、実証試験は無事に終了しました。今後は、現場実装による労働力不足解消の実現に向けて現地試験を重ねて参ります。

スマート農業オープニングセレモニー

 スマート農業オープニングセレモニーが7月21日に帯広市川西農協本店で開催されました。当日は、事業のコンソーシアムのメンバーである、日本電気(株)や(株)ズコーシャ、帯広畜産大学の他に、帯広農業高校の生徒や農協役員など約100名が参加しました。
 ロボットトラクタとドローンが展示され、それらが醸す壮観な景色の中、地域農業の大きな節目となる第一歩を力強く印象付けられました。有塚組合長は「少子高齢化は農業の世界でも同様で生産者人口が減少しているが、少人数でも生産が行えるよう、生産効率の向上を図るためにスマート農業の展開が必要である。」と話され、また帯広市長と十勝振興局長からはお祝いの言葉を頂きました。

長いも罹病株のAI判定

 長いもの栽培は、一辺500m以上の圃場内を歩いて病斑、罹病の識別を実施し発見時に罹病株を人手で抜き取る作業が必要となります。巡回作業は、圃場の面積が広く、生育期における毎日の目視確認は負担が大きく、罹病株判定のノウハウが人に依存するなどの課題があります。
 今回の地域デジタル基盤活用事業の実証試験ではドローンを圃場上空で飛行させて長いもの葉を高画質なカメラで撮影し、ローカル5Gを利用し、圃場内のPCに転送し、高精細の映像のまま、AIによる映像解析を実施します。